平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社食品グループでは、以前のコラムでご紹介させていただきました、「富士山サーモン」や「大豆ミート・大豆麺」の他にも特色のある食材の取り扱いをしています。
今回は、「フリーズドライ」製品をご紹介させていただきます。
フリーズドライとはどんなものか、どのように使われているのかをご紹介いたします。
- フリーズドライとは
- 他の乾燥品との違い
- 使用のポイント
- まとめ
フリーズドライとは
フリーズドライとは、その名の通り、凍結・乾燥させた食品です。
どのように凍結と乾燥をさせているのかもう少し詳細にご説明します。
まず野菜や果物等の食品材料を洗浄し、その後数mm~数cmの大きさにカットする工程にかけます。
その後、冷凍庫で凍結をさせます。
凍結させた原料はその後真空凍結乾燥機と呼ばれる専用の機械へ移します。
その中で真空状態にし、氷が気体に変わる「昇華」と呼ばれる現象を利用して乾燥します。
次に、フリーズドライの食品原料の特徴についてご紹介いたします。
主にフリーズドライ製品の利点としては、
①栄養成分の変化が少ない②見た目の変化が少ない③重量が軽くなる④長期間の保存が可能になる。
以上のことが挙げられます。順にご説明していきます。
①栄養成分の変化が少ない
フリーズドライは、凍結をさせて乾燥をかけるため、過度に加熱をしない乾燥方法です。そのため、比較的栄養成分を損なうことが少ない調理法と言われています。
②見た目の変化が少ない
こちらも加熱を過度に行わないため、色の変化が少ないです。
例えば、空気中の酸素と触れると褐変してしまうリンゴは、フリーズドライでは色の変化が生の状態の場合より抑えられます。
③重量が軽くなる。
乾燥させ、水分量を減らすことで食品の体積を減少させることができます。
④長期間の保存が可能になる。
乾燥後は水分量が減り、菌や微生物が繁殖しにくいため、長期間の保存が可能になります。
他の乾燥品との違い
実は、フリーズドライ以外にも食品を乾燥させる方法が存在します。
主に、エアードライやスプレードライがあります。それぞれ簡単にどのようなものかご紹介します。
・エアードライ
食品を乾燥させるという点では、フリーズドライと共通していますが、その乾燥方法に違いがあります。
エアードライは、食品原料に熱風を当てて、表面から水分を蒸発させます。野菜や果物の水分が蒸発したことにより、表面が収縮し、体積が小さくなります。
フリーズドライよりも元の状態に戻すのに数分時間がかかります。
・スプレードライ
スプレードライは、液体の原料を乾燥させる製法です。
乾燥室の中で液体原料を霧吹きのようにスプレーし、乾燥させて粉末の状態にすることができる製法です。
使用のポイント
フリーズドライの原料は、カップ麺の具材やお味噌汁の具、お菓子の中身など多岐にわたった用途で使用されています。
使用方法としては、どの用途に関しても、生の原料を製造工程で投入するタイミングで、生の原料の代わりにフリーズドライ原料を投入します。
料理やお菓子を製造する際の、調味料などの少量の水分を利用して乾燥状態から元に戻ります。
製造工程とは別で水で戻す手間がかからないケースがほとんどですので、簡単に使用いただけます。
栄養成分や見た目を損なうことが少なく、使用する際の手間も生の材料や他の乾燥品よりも手軽なフリーズドライ製品を食品工場様へご提案させていただいております。
まとめ
本コラムでは、フリーズドライ製品について、特徴や利点を交えてご説明させていただきました。
長期保存をさせたい、生原料の取り扱いが大変等、食品原料の使用についてお困りのことがございましたら、フリーズドライの使用を一度ご検討されてはいかがでしょうか。
弊社は、長野県須坂市にありますアスザックフーズ株式会社様の製品をはじめとした、いちごやマンゴー等の果物からねぎやほうれん草等の野菜、またそれらのフリーズドライを粉砕しパウダー化したもの、さらには油あげやかきたままで多種多様なフリーズドライ製品を取り扱っております。お気軽にお問合せください。
担当:営業第3グループ 大野彩香
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476