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お知らせ・コラム

2023.12.21
紙・段ボール関連分野

我が社と㈱熊澤機工様との繋がりについて

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今回のコラムは、営業第2グループが担当させて頂きます。

以前のコラム(→2月20日のコラム)では、全自動製糊装置GBR-Aシリーズの特徴を説明させていただきましたが、今回のコラムでは中川商会と製造メーカーである株式会社 熊澤機工様との関係性を記載させていただきます。

目次
1.歴史(製糊装置を製造し約半世紀)
2.株式会社熊澤機工様の製糊装置(初期)
3.全自動製糊装置を中川商会と共同開発
4.まとめ

 

1.歴史(製糊装置を製造し約半世紀)

㈱熊澤機工様の所在地は京都市内にあり、創業は1948年。創業から75年経っており、創業当時の主な業務内容は産業機械(西陣織の印刷関連)をメインに製造されておりました。製糊装置の製作開始としては、1970年代から始まり、約50年経ちます。全国各地(北海道から沖縄まで)への納入実績があり、現在もお客様の課題を解決するべく、現場ニーズを掴んだご提案を進めております。

 

2.株式会社熊澤機工様の製糊装置(初期)

製糊装置製造開始当時はステインホール方式(キャリア-、メインの2タンク)を製造されていました。

丸型のキャリアタンクと、舟形と呼ばれるメインタンクの横から撹拌機を取り付けたタイプを採用し、高粘度の液状体であるキャリア糊の分散効果の高い装置となっておりました。機械の汎用性も高く、ステインホール方式はもちろん、マルチミックやプレミックスなど複数の製糊方法に対応していました。
また、機械のベース部分と装置本体が一体型となっており、耐震性にも優れた構造を有し、40年以上たった今でも、現役で稼働している機械がいくつもある丈夫で安心な仕様となっております。

 

3.全自動製糊装置を中川商会と共同開発。

1990年代に海外から全自動製糊装置の国内流通が始まりました。コルゲートメーカーを起点として広がりはじめ、国内製糊装置メーカーも追従を開始していきました。
しかし、㈱熊澤機工様としては、2タンクの舟形装置が自動化に不利な条件が多数あり、開発が遅れていました。

その中で、他社製全自動製糊装置を採用していた段ボール製造工場様で問題が発生し始めました。

自動化される前は化工澱粉(段ボール糊専用澱粉)とコーンスターチを使用して製糊を実施していました。しかし自動化された際に、澱粉貯蔵ホッパーが1つしか設置されておらず、化工澱粉を使用しないコーンスターチだけで製糊する装置が殆どでした。
化工澱粉が使用されないことで初期接着不足、厚物貼合不良、保水力不足などが発生し、導入された段ボール製造工場様で生産速度低下などの問題が散見され始めました。

この問題を解決するために、株式会社熊澤機工と株式会社中川商会が協業し、機械開発を開始しました。
小型テスト機の製作から実機に近い条件で試作するデモ機の製作、実機テストに約3年の期間を要し、段ボール糊に必要な内容(→11月16日のコラム)を検討し、安心してご使用いただける糊を作れる製糊装置を開発しました。
1999年5月 全自動製糊装置初号機を納入し、その後、30台以上を段ボール製造工場様にご採用いただいております。

近年、段ボール製造工場様では、原材料費の高騰や人手不足などの問題が発生しておりますが、人の関わる時間や原材料の削減により、確実にメリットが出せる設備となっております。
このような撹拌効率、せん断効率を大きく向上させた革新的な設備の開発が業界の目に留まり、板紙・段ボール新聞にも記事が掲載されました。

板紙 段ボール新聞記事

 

全自動製糊装置「GBR-A」

・糊化効率が向上した為、シート生産平米が変わらないのにも関わらず糊の使用量が減った。

・ボイラーの圧力が下げられて、エネルギーコストの削減につながった。

・自動化により製糊室に人を配置する必要がなくなり、人員を削減する事が出来た。

などの評価が、導入工場より寄せられています。

4.まとめ

今回は当社と㈱熊澤機工様の繋がりついてご説明させて頂きました。当社で蓄積した現場ノウハウを活かし、長年の多種にわたる産業機器製造・メンテナンス実績を積んできた㈱熊澤機工様と共同開発した製糊装置のご検討、お願い致します。

上記にて記載した内容以外でもお客様の生産性向上につながる様な設備の提案が出来ましたら幸いです。
ご興味がございましたら、下記宛先にご連絡をお願い致します。

お問い合わせ先:営業第2グループ  担当:太田、浅井俊、浅井岳
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476
HPからのお問い合わせはこちらから

今回も最後までご覧いただき有難う御座いました。


以上