企業の成長において、新たな市場やビジネスモデルに挑戦することは避けられない課題です。
近年、技術の進展や消費者ニーズの変化により、多くの企業が既存の業界にとどまらず、異業種への参入や新規事業の立ち上げを模索しています。
例えば自動車業界では、半導体不足のように部品供給逼迫による減産や、自動車メーカーが直面した問題による生産・出荷停止など、自動車生産台数の安定性が崩れつつあります。
そのような環境の中で、自動車部品製造の企業では新たな収益源の確保や既存事業の需要減少に対応するために、異業種参入が重要な成長戦略の一つとなっています。
しかし、新たな分野への挑戦には市場調査や販路の確保といった多くのハードルが存在し、成功するためには専門知識や適切なパートナーシップが欠かせません。
本コラムでは、異業種参入を考えている企業に、弊社がどのようなサポートができるかを紹介していきます。
目次
1.異業種参入の現状と成功要因
2.異業種参入のメリットと課題
3.弊社のサポート体制
4.異業種参入を成功させるためのステップ
5.弊社が提供する価値:ビジネスの成功を共に
6.まとめ:異業種参入に向けた貴社の次なるステップ
まずは日本企業の新規事業への注力レベルを紹介します。
日本能率協会(JMA)の調査によると、日本の製造業企業の約7割が新規事業開発に力を入れていますが、実際に目標を達成した企業は少なく、目標以上の成果を挙げた企業はわずか2%にとどまっています。
※一般社団法人日本能率協会「次なる成長に向けた日本製造業の課題 日本企業の経営課題 -製造業編-」参照
また、新規事業を成功させるためには、「新たなことに積極的な企業文化」の構築が鍵となっており、特に売上を伸ばしている企業でその傾向が強く見られています。
※一般社団法人日本能率協会「次なる成長に向けた日本製造業の課題 日本企業の経営課題 -製造業編-」参照
新規事業・異業種参入における課題として、56.1%の企業が「販路開拓」を挙げています。
※公益財団法人静岡県産業振興財団(旧:財団法人しずおか産業創造機構)調査参照
※公益財団法人静岡県産業振興財団「県内中小製造業における新規事業・新分野進出への取り組み状況に関する実態調査報告書」参照
特に、中小企業では、既存の取引先とは異なる新たな顧客層へのアプローチが不可欠です。異業種参入を進める上で、専門知識を持つ人材の確保や、他社との連携が成功の鍵となることが、財務省の特別調査からも明らかにされています。
異業種参入は、企業にとって新たな成長のチャンスを提供する戦略です。特に、既存市場が成熟化し、競争が激化する中で、異業種への参入は新たな収益源を確保し、事業ポートフォリオを多様化させる絶好の機会となります。
また、異なる業界のノウハウや技術を取り入れることで、イノベーションを促進し、競争優位性を高めることが可能です。既存事業とシナジーを生む異業種への参入は、コスト削減や効率化に寄与するケースが多く見られます。
例えばコロナ禍においてオンラインミーティングが広く行われるようになった際に、繊維製品を製造する企業が自社の得意とする吸音や遮音といった「音」のノウハウを活かし、周りの雑音が気にならない空間を作る製品開発を進められていたことも多く見受けられました。
しかし、一方で異業種参入には大きな課題も伴います。最大の障壁は、市場の理解不足や新規参入先での販路確保の難しさです。
また、新しいビジネスモデルを構築するためには、専門知識や経験が必要であり、外部パートナーや専門家との連携が欠かせません。さらに、異業種参入には初期投資やリスクも大きいため、慎重な計画とリスクマネジメントが求められます。弊社は、こうした課題を乗り越えるための支援を幅広く提供し、企業の異業種参入を成功へ導きます。
弊社は、異業種参入を目指す企業に対して、総合的かつ柔軟なサポート体制を提供しています。
まず、強固なネットワークを活かして、顧客企業に最適な新規市場の調査と分析を行います。これにより、ターゲット市場や競合環境の詳細を把握し、参入のリスクを最小限に抑えます。
また、販路開拓のプロフェッショナルとして、既存のネットワークを活用し、異業種市場での販路確保を支援します。これには、異業種に精通したパートナー企業との連携も含まれ、効率的かつ迅速な市場参入を実現します。
「販路開拓」こそが弊社の最も強みとしているポイントです。
我社は2,000社を超える企業とお取引させていただいています。
主には自動車関連分野、紙・段ボール関連分野、食品関連分野ですが、文具や玩具、製薬、寝具、建材など多種多様な企業と日々お取引させていただいています。
弊社が仲介し、異業種同士のお客様のマッチングをサポートする活動を積極的に行っています。
さらに、当社は単なる販売戦略の提供にとどまらず、製品やサービスの供給体制の構築までを一貫してサポートします。これは、原材料の調達から、製品の市場投入、そしてアフターサービスに至るまで、全てのプロセスを包括するものです。
我社は顧客企業と共に、伴走型で成長をサポートし、異業種参入の成功を実現します。
【市場調査とニーズ分析】
異業種参入を成功させるためには、計画的かつ段階的なアプローチが必要です。最初のステップは、市場調査とニーズ分析です。新たな市場に参入する際には、消費者ニーズや市場規模、競合状況を正確に把握することが不可欠です。この段階での調査が不十分だと、ターゲット市場に適した製品やサービスの開発が困難になるため、徹底したリサーチが重要です。
【製品開発と供給体制の強化】
次に、製品開発と供給体制の整備が続きます。新しい市場に適応した製品やサービスを提供するためには、既存のリソースを効果的に活用しつつ、異業種でのニーズに合わせた製品改良や新技術の導入が求められます。また、供給体制の強化も必要で、調達先の見直しやサプライチェーンの再構築が成功のカギとなります。
【販売戦略とパートナーシップの構築】
最後に、販売戦略の策定とパートナーシップの構築です。新市場における効果的な販売戦略を立てるためには、異業種での成功事例を参考にし、ターゲット層に合わせたマーケティング戦略を構築します。加えて、信頼できるパートナー企業との連携を通じて、販路の確保やブランド認知を強化し、スムーズな市場参入を実現します。
弊社の最大の強みは、多岐にわたる業界の企業と築いてきた取引ネットワークです。
自動車、紙、食品、製薬、文具・玩具、寝具、建材など、多様な分野での取引実績を持つことで、異業種参入を目指す企業に幅広い選択肢とリソースを提供できます。
この取引ネットワークを活用し、企業間のマッチングを行うことで、異業種参入を効率的にサポートすることが可能です。例えば、異業種の企業同士を結びつけ、互いの技術やノウハウを共有することで、新たな市場での成功を加速させます。
最近の事例では、ペット業界や介護福祉用品業界に可能性を感じている異業種のお客様同士の橋渡しとなり、コラボレーションした製品開発を進めています。
弊社のサポートは単なるコンサルティングに留まらず、実践的なマッチングや販路開拓の具体的な支援も行います。取引先企業とのパートナーシップを活かし、供給体制の構築や販路の確保を円滑に進めることができ、各業界の特性に応じたカスタマイズされた戦略を提案します。
また、業界の垣根を越えた協力関係を築くことで、寝具製造企業が自動車部品市場に参入する、自動車業界が建材分野に挑戦するといった、新たなビジネス展開を実現します。
弊社は、単なる短期的な利益追求ではなく、長期的な成長を視野に入れたサポートを提供し、異業種参入を通じて顧客企業の持続可能な成長を支援します。
異業種参入は、企業の成長にとって大きなチャンスですが、成功するためには多くの課題をクリアしなければなりません。弊社は、自動車、紙、食品、製薬、文具・玩具、寝具、建材など、多岐にわたる業界との取引実績を活かし、企業間のマッチングを通じて異業種参入をサポートする体制を整えています。新たな市場での成功を目指す企業にとって、弊社は信頼できるパートナーとして、戦略的な支援を提供します。
また、弊社はお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。初めてのご相談や情報交換だけでも、ぜひお気軽にお問い合わせください。対面での面談はもちろん、オンラインミーティングにも対応しておりますので、お客様の状況に合わせて最適な形でご提案させていただきます。
お問い合わせの際は弊社HP「お問い合わせフォーム」または下記連絡先までご連絡お待ちしております。
お問い合わせ先:営業第1グループ 担当:森
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476
mail:r-mori@nakagawashokai.co.jp
お客様の成長に向けた第一歩を、ぜひ我社と共に踏み出しましょう。私たちは、長期的な成功を共に目指していくパートナーとして、全力でサポートいたします。